program

事例研究ゼミ①「10代のためのフェミニズム」

【日時】10月31日(日)13:30-15:00

【講師】更級志織(『RIOT』『THE “F” GIRLs』編集長)

2021年1月に10代のためのフェミニズムマガジン『THE “F” GIRLs』をWEBにて公開。2021年6月に10代女子のフェミニズム同人誌『RIOT』を創刊した更級志織氏を迎え、フェミニズムについての考えやその活動についてお話をうかがいます。

【講師より】
こんにちは。更級志織です。
私は現在10代女性のためのフェミニズムメディアを製作しています。
今回のゼミに参加される方はおそらくフェミニズムに対してポジティブな印象を持ってる方が多いのではないのでしょうか。
しかし以前はフェミニズムに対してマイナスの印象を持っていた人が多かったと両親から聞いています。フェミニズムに対するイメージはだいぶポジティブなものになってきましたが、現在でもインターネットなどでフェミニストに対する攻撃を見ることがあります。私が心配しているのは、そういった発言を目にした若い女性が、フェミニズムに対して嫌悪感を抱き、その結果女性である彼女自身の自尊心を損なってしまうかもしれないことです。
そうではなく、フェミニズムは女性の権利を拡張していく楽しい運動のはずです。
だから私は女性たち、とりわけ10代が楽しくフェミニズムに触れることのできるようなメディアをつくりたいと思いました。

その理由はまず、今あるジェンダー関係の本は、若者向けが少ないこと。
2つ目は高校から大学時代にかけて、社会生活のなかで性差別を感じる割合が増加するというデータがあることです。20代になるとサークル活動や就職活動、アルバイトなどでますます、性差別にさらされる機会が増えることも想像できます。私は10代の間にフェミニズムを学ぶことで、性差別を受けた際の自責感情を少なくすることができると考えています。

それに加え、『怒り』の感情を大切にすることにも気をつけています。
それは、「フェミニストはいつも怒っている」というステレオタイプを内面化して正当な怒りを抑えることがないように10代女性向けフェミニズム雑誌『RIOT』のタイトルに込めたように、反逆の精神、怒りの感情を忘れないということです。現在のメディアは「10代女性は楽しむことしか頭にない」と言っているかのようです。それでは10代女性が差別の被害者であることが隠されてしまいます。

そこで私は、従来のメディアとは違い、私達が持っている『怒り』に焦点を当てたメディアを作りたいと思いました。今回は、私の活動を紹介させていただきながら、フェミニズムを楽しく発信することについて一緒に考えられたらと思います。

『THE “F” GIRLs』 https://sarshina-sio1.1net.jp/#contents
更級志織note https://note.com/sarashina_shiori/

【対象】アート表現やアートプロデュース、表現倫理を学ぶ学生、アートプロジェクトの運営にかかわる実務者、大学教員をはじめとした研究者等。実務経験は問わない。

【定員】15名程度

【開講形態】オンライン。Zoomアカウントでの受講

【申込フォーム】https://forms.gle/8n9bGVdWBDNLJh6n8

【申込締切】2021年10月24日(日)

講師 profile

『RIOT』『THE “F” GIRLs』編集長

更級志織

都内の女子校に通う高校3年生。小さい頃から感じていた違和感とSNSをきっかけに高校一年生の頃から独学でフェミニズムについて学ぶ。ホームページやTwitter、ニュースレターなどでジェンダーやフェミニズムの情報や自分の意見を発信している。現在は10代女性向けフェミニズム雑誌風zine 『RIOT』製作中。

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FAX   : 075-722-5440
MAIL : lgbtqseminar@kyoto-seika.ac.jp

※プログラム当日のお問い合わせはメールでお願いします。

マイノリティの権利、特にSOGIをはじめとした〈性の多様性〉に関する知識と、それらを踏まえた表現倫理のリテラシーを備えたアートマネジメント人材育成プログラム

主催

京都精華大学

共催

京都市、公益財団法人世界人権問題研究センター、一般社団法人HAPS

協力

京都精華大学ダイバーシティ推進センター、山田創平研究室、一般社団法人地域共生社会創造ラボ

プロジェクトディレクター|緒方江美 アフリーダ・オー・ブラート

プロジェクトコーディネーター|内山幸子

令和3年度 文化庁 大学における文化芸術推進事業

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