program
キックオフシンポジウム「#わたしが好きになる人は/#The people I love are 」
[共同開講]文化芸術による共生社会実現のためのアーツマネジメント講座 2021「共生とはなにか」 ( 主催:東山 アーティスツ・プレイスメント・サービス(HAPS)/京都市 文化芸術による共生社会実現に向けた基盤づくり事業)
【日時】9月11日(土)13:30-16:00
【講師】ティーター・ジェニファ・ルイーズ(京都精華大学ダイバーシティ推進センター長)、太田尚樹(LGBTエンタメサイト「やる気あり美」、編集長)、谷口洋幸(青山学院大学法学部教授)、本田耕志(京都市文化市民局共生社会推進室人権文化推進担当係長)、緒方江美/アフリーダ・オー・ブラート(本事業プロジェクトディレクター)
本事業では、「コロナ危機を踏まえた新しい社会」の形成のキーワードをダイバーシティ推進のテーマである「多様なバックグラウンドや属性を持つ人々が違いを受容し合い、対等に機会が開かれること」と定義します。中でも、アートプロジェクトをはじめとする芸術的な諸実践において、年齢、人種、性別、身体的特徴、性表現をはじめ、性自認、性的指向、表現の自由など表面からは認識されにくい課題を考察し、その配慮をもって実務に当たることができる人材を育成すべく講座やプロジェクト実践を行います。近年、こうした問題や課題を、アートプロジェクトを通して検討し、解決への道筋を探ろうとする動きが盛んですが、セクシュアルマイノリティや女性、貧困層などの社会包摂とアートプロジェクトとの関わりや、その実践についての研究や実践は国内にほとんど存在していません。
この課題をふまえ、キックオフイベントでは、正しい知識の共有と、国内の最新情報の事例紹介を目的とした基礎講座をオンラインで開講します。
大学機関でダイバーシティの実現を推進する教員、セクシュアルマイノリティの経験や主題を挑戦的な態度で表現するクリエイター、LGBT/性的指向・性自認をめぐる人権を専門とする研究者、多様な性の在り方が尊重される社会を目指す行政の担当者をゲストに迎え、SOGI―性の概念の多様性を尊重し、ひとりひとりが異なる存在であることを認め合う価値観―を醸成する社会形成の可能性を探ります。
一般公開ですのでどなたでもご視聴ください。
「京都精華大学ダイバーシティ推進センターとコミュニティの取り組みから」
ティーター・ジェニファ・ルイーズ(京都精華大学ダイバーシティ推進センター長)
「社会とLGBTQコミュニティをクリエイティブにつなぐ可能性」
太田尚樹(LGBTエンタメサイト「やる気あり美」編集長)
「多様な性のあり方と人権」
谷口洋幸(青山学院大学法学部教授)
「「京都市パートナーシップ宣誓制度」について~多様な性の在り方が尊重される社会を目指して~」
本田耕志(京都市文化市民局共生社会推進室人権文化推進担当係長)
※「京都市パートナーシップ宣誓制度」
京都市で2020年9 月から開始。双方またはいずれか一方が性的少数者である二人が、互いを人生のパートナーとして日常の生活において相互に協力し合うことを市長に宣誓し、市長が受領証等を交付する制度。
「「#わたしが好きになる人は」を、対話するために」
緒方江美/アフリーダ・オー・ブラート(本事業プロジェクトディレクター)
【定員】100名程度
【開講形態】オンライン
【申込フォーム】https://forms.gle/P2QeJhwBfrXV7rKi8
【申込締切】2021年9月9日(木)
講師 profile
京都精華大学ダイバーシティ推進センター長、共通教育機構専任講師
ティーター・ジェニファ・ルイーズ
米国シカゴ郊外出身。専門は応用言語学、言語復興、マイノリティ・スタディーズ/applied linguistics, language。2002年に来日し、富山県の高校で英語教育や国際交流団体を行う。旅や仕事で50カ国以上を訪れ、マイノリティ主導の教育への取り組みを学ぶ。現在も人種・民族やジェンダー、アイデンティティの問題、またそれらの問題への理解を深める教育方法を探求している。2020年度に京都精華大学ダイバーシティ推進センター長に就任。
LGBTエンタメサイト「やる気あり美」編集長
太田尚樹
神戸大学卒後、リクルートに入社。2年で退社しLGBTクリエイティブチーム「やる気あり美」を発足。同名メディア編集長に就任。文芸誌での連載や脚本制作など、幅広い執筆活動に従事するかたわら、企業や自治体にてLGBT研修も行う。雑誌ソトコトにて「ゲイの僕にも、星はキレイで、肉はウマイ。」を連載中。
青山学院大学法学部教授
谷口洋幸
専門は国際人権法・ジェンダー法学。日本学術振興会特別研究員PD(学習院大学)、早稲田大学助手、高岡法科大学准教授を経て現職。日本学術会議連携会員。主著に『LGBTをめぐる法と社会』(編著、日本加除出版・2019)、『性的マイノリティ判例解説』(共編著、信山社・2011)など。世界人権問題研究センター研究員。
京都市文化市民局共生社会推進室担当係長
本田耕志
京都が、LGBTQの人もそうでない人も、お互いの多様性を認めあいながら、みんなが『カラフル』に輝いて過ごせるまちになるよう、交流会やLGBTQに関する情報発信などの活動もしている。活動団体名は「カラフル」。
https://colorful-kyoto.com/
本事業プロジェクトディレクター
緒方江美/アフリーダ・オー・ブラート
2004年ドラァグクイーンデビュー。京都メトロ「DIAMONDS ARE FOREVER」出演中。劇場、文化財団事務局勤務を経て2017年よりフリーランスアートマネージャー。2020年より(一社)地域共生社会創造ラボ 代表理事。作品発表を通じて マイノリティへの理解促進を目指す展覧会「LGBTQ ART LABORATORY」コーディネート、舞台公演「SYNTHESE -DRAG meets CONTEMPORARY-」共同制作等。京都芸術大学 アートプロデュース学科、大阪芸術大学 芸術計画学科 非常勤講師。